年間の統計で家庭内での転倒・転落・溺死等の事故死者数が、交通事故死者数を上回ると云う驚きの数字があります。居間や階段で滑っての転倒・転落事故が家庭内事故の70%を占めています。滑りにより転倒は勢いがついている為、受身がとりにくく、また背面に倒れやすいのです。
家の中は危険がいっぱいです!
人間は誰でも歳をとり、身体の自由が利かなくなる時が必ず訪れます。住みなれた家でも、ちょっとした油断で滑って転倒、階段で転落して寝たきりの生活を送らなければならない場合があります。その様な状態にならない為にも、現在、あるいは近い将来の家族の身体状況に合わせての住環境改善計画が重要です。転倒・転落事故や、冬場のヒートショックを未然に防ぐために、シームレス床暖房システム、そして ノンスリップ無垢フローリング、無垢突板複合フローリング、デザインフローリング、蓄光ホタル、階段板、上り框を提案・提供したいと考えています。
また日本では、入浴中の急死者(入浴死)が外国に比べて圧倒的に多く、入浴中の溺死」に心筋梗塞などの病死を加えると、実際には入浴死総数は溺死者数の5倍近くに上ると推定されます。
入浴死の発生は、65歳以上の高齢者に多く、11月から3月の寒い時期に集中しています。死因別では、循環器系疾患や脳血管障害が過半数を占め、温度差による急激な血圧変化(ヒートショック)が大きく影響していると考えられます。
これらの事故を未然に防ぐのが、滑りにくい床【ノンスリップフローリング】と、安心・簡単・経済的な【シームレス床暖房システム】です。
家庭内事故死者数の方が多くなりました。
交通事故死者数が10,913人だったのに比べ、家庭内事故死者数は11,290人と、この年は初めて逆転したのです。
その後も、全国の交通事故死者数は、テレビ・新聞をはじめとしたメディアによって毎日報道され、そして、警察関係各位の方々の努力によって減り続けました。
しかし、家庭内事故死者数は今も年々増え続け、平成19年には12,415人となりました。
ちなみに平成19年の交通事故死者数は8,268人でしたが、平成23年度には4,611人と減少しました。
続いており、「転倒」と「転落」で全体の約7割を占めています。
「居間」は、本調査を開始した昭和63年から常にトップで、本来くつろげる場所である「居間」で多く発生していることから、各人が居室内をもう一度総点検する必要があるようです。
■床・畳・敷居による事故は908件あり、家庭内事故全体の3%、住宅関連事故の11%を占めています。住宅関連事故の中では階段、浴室(風呂場・浴槽・シャワー)に次いで多く、その81%が転倒によるものです。
■事故にあった人で65歳以上の高齢者が最も多く39%を占めています。このうちの78%が女性で高齢者の女性は男性の3.5倍に相当します。
■ケガは「擦過傷・挫傷・打撲傷」が60%と最も多く、「骨折」も多く住宅関連事故の中では階段に次いでいます。「骨折」のうち70%は65歳以上の高齢者の事故です。また、乳幼児の事故件数は多いものの「軽症」の割合が多いですが、50歳以上になると「中等症」以上の件数が増え、高齢者の場合は31%が「中等症」以上のケガになっています。
■事故に至るパターンは、転倒した時の状況が明らかな258件のうち、滑ったものが137件、つまずいたものが113件と、これらが飛びぬけて多く、よろめくなど身体のバランスを崩したものが9件ありました。滑るケースでは、床が濡れていたりワックスで磨いていたり、また、置いてある新聞紙等に乗ってしまって滑ってしまうなどがみられます。つまずいたもののうち、半数以上の60件は敷居であり、敷居のわずかな段差がつまずきの原因と思われます。
■階段の事故は、3,013件で家庭内事故のなかで最も多く、家庭内事故の11%を占め、住宅関連事故の35%に及びます。また、家庭内事故の中で0歳(第3位)、30~49歳(第2位)を除く、全ての年齢層で第1位にランクされていて、ほとんどの年代で飛びぬけて多くなっています。
■ケガでは「擦過傷・挫傷・打撲傷」が多いですが、「骨折」、「脱臼・捻挫」のほか、「筋・腱・血管の損傷」、「頭蓋内損傷」、「神経・脊髄の損傷」なども多く、後遺症の起きやすいケガとなっています。ケガの程度は、全体に「軽症」が多い中で「死亡」にいたるケースもみられます。(家庭内事故の「死亡」の18%を占め、浴槽についで多いです。)
■0~4歳の乳幼児では身体に比較して大きい「頭部」など首から上のケガが多く、65歳以上の高齢者では「大腿・下腿」、「胸部」、「腰部・臀部」の割合が高くなります。
■事故に至る原因は「転落」(71%)や「転倒」(23%)となっており、ほとんどが転落・転倒によって事故に至ってます。階段の上り下りのどちらで事故が起きたかをみると、それが明らかなものの中では、下りる時の事故が上る時の4倍を越えています。
■玄関の事故は337件あり、家庭内事故の1%、住宅関連事故の4%であり、多くは発生していません。事故にあった人の中で、乳幼児の割合は21%と他の家屋内設備(住宅構成材)に比べてそれほど高くはなく高齢者の割合が40%とトイレについで多くなっています。
■ケガの内容では、「擦過傷・挫傷・打撲傷」が57%と最も多いですが、次いで「骨折」が23%あり「骨折」の割合は家屋内設備(住宅構成材)の中で最も高いです。
■事故に至るパターンとしては、玄関は履物の着脱をする場所であり、段差があるところで、不安定な姿勢を取る場所です。そのため、転倒が82%と家屋内設備の中で最も高くなっています。転倒の状況が明らかな117件のうち、多くはつまずく(59件)と滑る(42件)ためであり、次いで踏み外す(14件)と続きます。そのほか、段差からの転落、ドアや引き戸等にぶつかったり挟まれたりする事故もあります。転倒して、耐水性のあるコンクリートやタイル、石などに覆われた固い面にぶつかる事も多く、入院事故の割合も11%と比較的高くなっています。
■家庭内の「溺水」の84%(31件)が浴室で起きており、このうちの32%は死亡事故(10件)です。浴室は最も危険の高いところといえます。
■事故のきっかけには、「転倒」や「ぶつかる」が多いですが、浴槽に落ちる「転落」の例もあります。
浴室には
(ア)溺れるほどの深さに水が張ってある
(イ)熱源や熱湯がある
(ウ)ガス漏れや不完全燃焼の発生
(エ)滑りやすいプラスチックの床に加えてお湯や石けんを使う
(オ)タイルなどの硬い床
(カ)ドアにガラスが使われていたり、また、裸の無防備な状態で利用するなどの危険性を高める要素が多くなってます。
場所に移る時に、10℃以下にもなる床面へ接触する足元の急激な冷却により血圧上昇がおこる「ヒートショック」が原因とされています。
室温の変化にさらされた人間の体は体温を一定に保つために、血管が急激に収縮し血圧の変動や脈拍の変動を起こします。とくに高齢者は血管がもろく
なっているうえ、血圧の上昇幅が大きく、脳出血などを起こしやすくなります。朝、暖かい寝室から出た時や、トイレ、入浴の際の脱衣室などで発作を起こす
割合が高い事で実証されるでしょう。通常、私たちが着衣の状態でありながら、体に瞬時に温変化を与えるのは空気温度ではなく、実際には足の裏で感じる
床面温度である事を重要視しなければならないのです。
この「ヒートショック」を防ぐには、リビング・寝室・廊下・トイレ・洗面所・浴室に続く動線に床暖房を設置して、床面の温度差をなくす事が必須条件と言えます。
住宅は全て動線で繋がっていますので居間から食堂、台所、廊下、洗面、トイレ、浴室に歩く時など冷たい(島)エリアを作ると右足は暖かいが左足は冷たいという事になり、非常に不快な思いを毎日味わう事になりかねません。
このような方法で引渡しが完了すれば、やり直しは簡単にできませんので建主様が後悔しないためにも冷たい島をつくらない事が、床暖房パネルメーカー採用の
大切なコツです。シームレス床暖房では理想的な床暖房パネルを製造・販売しております。